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富士山で観測史上もっとも早い冠雪が確認されたかと思えばまるで梅雨に逆戻りしたような天気が続き、もはや季節感もへったくれもない2008年8月後半ではあるが、そんな中でもこの香りをひとたび嗅げば、一気に真夏モードに立ち帰らせてくれるものがある。 最近メディアへの露出も多くなってきたお笑いコンビ、クールポコ風に言えば 「モテようとしてインセンス(お香)焚いてる男がいたんですよー」 「なあーにいー?やっちまったなー!」 「男は黙って」 「蚊取り線香」 なのである。 蚊取り線香の除虫成分である合成ピレスロイドに環境ホルモンの疑いがあるとかで、一度オール天然の蚊取り線香を買ってみたことがあったが、香りが物足りなくて一巻きでやめた。 正直、蚊を取る取らないはどうでもいいのだ。あの不自然な緑色をしたクラシックな渦巻きから立ちのぼる、鼻孔を通って海馬に直接語りかけてくるような香り、「夏」を強烈に意識させてくれる触媒としてのあの香りこそが、今や僕が蚊取り線香を買う理由である。 きっと日本に育った人の多くが、無意識ではあるにせよ夏限定のインセンスとして、蚊取り線香の香りを楽しんでいる部分もあるのではないか。 そして蚊取り線香といえば外せないのがこれ、蚊遣り豚だ。 現在そのほとんどは三重県四日市市、土鍋で有名な萬古焼(ばんこやき)の窯出身。 電気式やリキッド式、果ては超音波を発して蚊を撃退する蚊取り機まで開発されている近年ではだいぶ肩身もせまくなっていることだろうと思いきや、いまだに毎年十数万個が出荷されているという。 三鷹ジブリの森美術館の蚊遣りポルコ 永遠に変わらないという意味の「萬古不易」という言葉をその名の由来に持つ萬古焼の特徴の一つが、高い耐熱性だ。現在国内に流通する土鍋の80%〜90%を萬古焼が占めているということからも、その信頼性がうかがえる。 蚊取り線香の着火点(赤い部分)の温度は700℃以上にもなる。それを長時間、しかも時には室内で燃やし続けなければならない蚊遣り豚に萬古焼が選ばれたのも、その耐火性あってのことだろう。 お久しぶりです兄さん 明治に入って蚊取り線香が開発されるまで、人々はヨモギや麻、カヤの木の枝や葉などをいぶし、大量に発生する煙で蚊を追っていた(カヤという名前は、それこそ「蚊遣り」から来ているという説もある)。 古くは万葉集にもこうした蚊遣りの情景が描かれ、大正の頃までは日本各地で「蚊遣り火」の煙が立ち昇っていたという。 文京区千駄木にある大正8年(1919年)建築の旧安田楠雄邸の庭では、陶器でできた亀型の蚊遣りを見ることができるが、この頃までの蚊遣り器は素材も形も様々だった。 あるとき予想外に大量の蚊が発生したものか、手持ちの蚊遣り器では間に合わなくなったゴンベエさんは底の抜けた徳利が足元に転がっているのに気付き、枯れ草を入れていぶしてみると思いのほか具合が良かった。空気の通りを良くするために徳利を横にして使っていたが、はて何かの姿に似ているような気がする。ほれ、こうして耳をつけて、ここにはこうやって足を生やせば・・・ブタじゃん!ブタの完成じゃん!! という流れだったのかどうか定かではないが、新宿区内藤町の江戸時代後期の遺跡から、徳利と蚊遣り豚とを結ぶミッシングリンク的な遺物が発掘されている。(画像) おそらくは単なる思い付きから生まれたブタ型の蚊遣りは、結局200年後の現代まで生き残り、蚊取り線香という味方を手に入れ蚊遣り器のスタンダードモデルとなった。 エアコンの普及で家々は真夏でも窓を閉め切り、家の中で火を焚くこともなくなりつつある現代、それでも蚊遣り豚はしぶとく、萬古不易の勢いで夏の香りを吐き出し続けている。 ↑ クリックよろしくお願いします |
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超音波の効果をイマイチ信用できない、わたし。 |
サミィ 2008/09/01 10:01 |
蚊取りぽるこ可愛いね〜! |
sasamina 2008/09/01 16:33 |
>サミィ |
磯っこ 2008/09/02 01:27 |
ホイホイには無いね!まっさら無いね!あの中で蠢いてるゴキ達、、、ひょおおおお!! 昨日ちょうど久しぶりに、Joe's apartmentって映画見たよ。 らたとぅーゆ見た?ネズミちゃんが可哀想に見えたけど、どうしてもゴキは可哀想にならなかった、、、。 仏陀ってさあ、蚊に刺されても、刺されたままで蚊を見てるのかなあ。 でもきっと彼も蚊取り線香は焚いたよね。 |
ささみな 2008/09/02 16:34 |
うーむ、しかし考えてみればコンバット食って死んだゴキの死骸って見たことないなあ。ホイホイならはっきり分かるけど、実際自分の手で息の根を止めてる相手の姿が見えないってのは、実はちょっとキケンなことかもしれんね。 |
磯っこ 2008/09/05 00:37 |
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