リラックスこゆるぎ

アクセスカウンタ

help リーダーに追加 RSS ぶしゃ

<<   作成日時 : 2008/03/14 01:28   >>

トラックバック 1 / コメント 11

画像


むかしむかしの往古の昔、今は大磯町の西小磯あたりに10才ぐらいの子どもが一人現れ、狂ったようにぴょんぴょん跳ね飛びながら
「我はこれ大和国広瀬の神なり。当所守護の因縁有り鎮守と敬むべし、成して守るべし」と叫んでいたかと思うと、べったり地面にひれ伏した。
今から二千年以上前の紀元前89年にその創建をさかのぼるという、奈良県の古社、廣瀬大社の神が子どもの姿を借りて現れ、この土地を守ってあげるから祀りなさいと告げたというのだ。
廣瀬大社は大和川、曽我川、飛鳥川など奈良盆地を走る河川の合流する場所に建てられた神社で、主祭神は若宇加能売命(ワカウケノメノミコト)という水の神様である。


今の世の中そんなことを叫んでいる子どもがいれば、せいぜい周りの大人達は「うーん東海大学病院って精神科あったっけなー」などと考えるくらいだろうが、当時の人々は言われた通り、ワカウケノメノミコトを勧請し、社を建てて祀ったのだった。

画像


海の方から眺めると白く輝いて見えたので「白岩山」と呼ばれていた山の麓にその社は建てられ、白岩神社と呼ばれるようになった。
これは宝暦6年(1756年)、当時80才の波田野庄左衛門という人が記録した白岩神社の縁起にある話。


水の神様を祀ったおかげか、それ以来五穀みなよく実り、願い事を言えば叶わないことはないとまで言われるようになった。
またある時は、六所神社で5月に催される「国府祭(こうのまち)」のために、寒川神社などの神輿が白岩神社の前を通ろうとしていたところ、突然「魔神」が現れ妨害行為に及んだ。
その魔神を退治してくれたのも、白岩神社の神だったという。


ところが、と庄左衛門さんは続ける。ある時からこの神社の前を通る旅人が突然落馬したり、倒れ伏したり、しまいには「けしとび」はじめた。しかもそれが毎日のように起こるというのだ。
転んだりするのはまだしも、消し飛ぶってなんだ!?消し飛んだ人はどこに行っちゃったの?神隠しの一種なのか?超こえ〜。
これはやばいと、人々は神社の位置を現在の場所へ移し、名前も十二所権現と改めてみたところ被害はパッタリなくなったという。

その後明治政府の神仏分離政策の中で、十二所権現は再び白岩神社の名前に戻され今に至るというわけだ。

画像


去る3月9日、この白岩神社で「歩射」という神事が行なわれた。
年頭などにその年の収穫の吉凶を占って的を射る同様の行事は、様々な地域で行なわれているようだが、白岩神社の場合は前日の8日に行なわれる直会(なおらい)という儀式に特徴があるようだ。
8日早朝に海でミソギを済ませた御膳番が紅白の餅やオスイモノを用意し、*社人と神様が共に食事をする。
この式は非公開で社人以外の参加は認められていないが、この「神人共食」の場こそが実はメインイベントなのだという。


まず社殿の周りを右回りに3回まわる   その後的場まで移動 フクメンと呼ばれる三角の紙をくわえている
画像

画像


















                             
                                       
画像
                             的場でもまた右回りに3回まわる

弓持ちが交互に的を狙う。今年は一本あたり、一本はずれ。
次に空に向かって発射。その年の恵方に向かって射るらしいが、2人それぞれバラバラの方向に矢が飛んでいき、一本は木の枝に引っかかっていた。
何しろ竹や梅の枝でできたオモチャのような弓矢だし、普段練習しているわけでもないだろうから、正確に飛ばすのはかなり難しそうだ。

一人二本しか撃たないので、歩射自体はあっけないほど一瞬で終わる。
と同時に射手を囲んでいたギャラリーは的の周りに集まり、「解体」されるのを待つ。
歩射に使われた的のカケラを持ち帰ると縁起が良いとされているのだ。

画像

画像
















この図を見たら、日本人が無宗教だなんてとても言えないだろう


的に観客を完全に奪われた格好の社人たちは、それでも全くペースを崩すことなく、列をなして粛々と社殿に帰っていく。
一瞬、エサを投げ込まれた浅草寺のハト的精神状況におちいり、的にがめつく群がっていた僕もふと我に返った。このマジックアイテムも、あくまで白岩の神様あってのものだ。
せっかくライブまで足を運んでいるのに、アーティスト本人を見ずに限定Tシャツだけ買って帰るようなもったいないことはしたくない。
まあ、自分のぶんの的はしっかりゲットしてから言ってるわけですが。


新編相模国風土記では、白岩神社のご神体は白馬に乗って弓を持っているという。
しかしそれはあくまでも仮の姿。
本当のご神体は社殿の背後はるか上空、言ってみればバックステージに鎮座ましましていた。

つづく

にほんブログ村 地域生活ブログへ
    
クリックよろしくお願いします

*社人
・・・神社の運営には携わらず、祭礼にのみ関わる人々で、ほぼ世襲。白岩神社の社人は11軒。火災を出した家は社人をやめなければいけないという。

設定テーマ

関連テーマ 一覧

月別リンク

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
ベイビーゴトビキ (ぶしゃ・二)
古来、その山肌が白く輝いて見えたことから白岩山と呼ばれた山の頂に、曾我五郎の足跡石と伝わる巨石がある。 ...続きを見る
リラックスこゆるぎ
2008/03/15 22:36

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(11件)

内 容 ニックネーム/日時
お兄ちゃんがなかなかミナちゃんにコメント返さないし、ブログの更新もしてなかったから、「お兄ちゃん失踪説」が浮上してた頃よ、母ちゃんと私の間で。
あや
2008/03/14 16:40
ブログって、そういうとこめんどくさいよね。
ブログやってなかったらそもそもそういう心配もされないもんなー。

しかし失踪って。
失踪はない。
磯っこ
2008/03/15 02:08
お!あやちゃんだ! 元気?って人のブログで会話すんなって? ふぉふぉふぉ。
sasamina
2008/03/18 17:52
鎌○ぬ よ。
磯っこ
2008/03/20 00:01
なに?
兄ちゃんのコメントの意味が分からない。
あ!”かまわぬ”ってことか?
あや
2008/03/20 03:20
  中
磯っこ
2008/03/20 23:31
ネズミ?
ささみな
2008/03/21 18:03
あ、チューってことね。

ちがう、「中(あたり)」。

てかネズミぜんぜん関係ないじゃん。
磯っこ
2008/03/21 22:12
なんだ、ここの会話は。
この3人でビジネス始めたら、どうゆう感じなんだろねぇ...
あや
2008/03/22 10:00
ビジネスは考えないほうがいいとおもう。
磯っこ
2008/03/23 01:05
...だね。
あや
2008/03/23 02:49

コメントする help

ニックネーム
本 文